大阪の国立国際美術館や中之島香雪美術館へ行くと、必ず立ち寄るパン屋さん。
✴︎中之島ダイビル本館「パリ・アッシュ」
近代建築の趣が残ったダイビル本館にある
「パリ・アッシュ」さん。
早い時間に訪れると…
絶品のバゲットに
燻した香りが芳しい生ベーコンやチーズ、
チョリソーなどを挟んだ「カスクート」。
柔らかいハムが盛りだくさんの
「フロマージュ」。
自家製リエットを挟んだサンドイッチ系パンが
ショーケースに美味しそうに並んでいます。
(パンは店員さんに言って取ってもらうスタイルです。)
小麦の味が深い噛みごたえのあるバゲットに
フランス料理に出てきてもおかしくない味わい深い具材がサンドされていて、
メインディッシュを食べたぐらいの満足感があります。
こちらのバゲットは本当に独特で、
古代小麦を使用されているようです。
カリッとしながらも、ジューシーな食感。
ほどよい塩味と香ばしい小麦の風味。
他に右に出るバゲットはないかも…。
古代小麦はグルテンも少ないそうです。
そして甘い系のパンも目移りする程あります。
コーヒーとチョコが堪らない人生史上最高の食感のブリオッシュ。
ピスタチオのクリームが練り込まれたデニッシュ。
季節やその時々で変わる個性的なクリームが挟まれたヴィエノワなど…
見た目もお味も芸術的なパンに溢れています。
生地と具材が美味しすぎるのです。
そしてそれが組み合わさって、
どういうハーモニーを奏でるかは
食べてみるまで想像がつきません。
本当に魔法がかかっているかのようです。
そして最近また、
季節のパンでシェフに魔法をかけられました。
パンの中で和とフランスが出会いました。
なんとよもぎの生地のパンに
ホクホク甘い黒豆がたっぷり入った、
酸味のあるフランボワーズクリームを挟んだヴィエノワです。
「シェフは和の素材を使っても、フランスのテイストは必ず入れる。」
とお店の方が仰っていた通りの感動のマリアージュです。
そして紫色が鮮やかな
「睡蓮」と名付けられたパンは、
フランスパンにカシスとチョコが練り込まれ、
酸味と甘みに酔いしれていると…
真ん中でチーズに出会うという物語性のある逸品でした。
丁度近くの国立国際美術館で開催されていた
『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』で、
モネの『睡蓮』が展示されていたのでリンクしました。
▼『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』はこちら▼
ただ、人気店なので閉店までにパンが売り切れてしまうこともあります。
そんな時はパン以外に焼き菓子も涙が出るほど美味しいので…
「パンがなければお菓子を買います。」
一期一会な出会いがある「パリアッシュ」さん。
いつもこの扉を開けると
どんなパンが待っているのだろうと
ワクワクしながら来店します。
つい買いすぎて食べすぎて…
太ってしまうから店内に豚がいるのかは未知ですが…
きっと幸せの豚に違いありません。
いつも美味しいパンで満たしてくれてありがとう🙏