花は心のあらわれよう – 「大阪城梅林」


寒い冬の終わりを告げる
春の訪れは梅の花とともにやってきます。

木枯らしの合間の木漏れ日。

桃色に膨らんだ1粒のつぼみから初梅の花が開きました。

墨絵のような梅園「大阪城梅林」

毎年2月中旬から下旬にかけて
大阪城の1000本以上の梅の木が開花していきます。

2020年2月中旬ごろの咲き具合

桜が【華やかさ】だとしたら
梅は【しとやかさ】といえるしれません。


尾形光琳の国宝『紅白梅図屏風』を筆頭に
日本画にもよく描かれる

『紙本金地著色紅白梅図 尾形光琳筆 二曲屏風』尾形光琳1658-1716,MOA美術館, Public domain, via Wikimedia Commons

木の曲線美、蕾と花の熟れる塩梅(あんばい)。
神聖でありながら、人体のように親しみ深い植物です。

そう感じるのは意外にもが背が低い身近な木だからかもしれません。


中国から日本へ渡ってきた梅は
現在色々な種類があり、
枝垂れ梅から天に向かって伸びる梅。
色も紅白、桃色と様々です。


時ともに変化していく梅を見ながら物思うは
己のこころの移ろいを投影しているからかもしれません。


夜に1人、梅の木を眺めていると
白い魂の灯がポツポツと一面に広がっていくのを見ているかのようです。

この世界の姿があらわれているのでしょう。

shanti🙏

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