新型コロナウィルスの蔓延が収まらず緊急事態宣言が出る中、
精神的に必要に駆られて大阪府立中之島図書館へ立ち寄った時のこと…。
明治時代から大正、昭和初期にかけてつくられた図書館の建物は、
ギリシャ神殿のような重厚な柱を用いた美しいファサード(正面部分)が印象的でした。
2階の入口から広がる、
教会のような格調高い内装のホールを抜けると…
図書館と反対側にレンタルスペースへと続く回廊があります。
レンタルスペースではひっそりと
●『えんとつ町のプペル』光る絵本展
が開催されていました。
西野 亮廣さん原作の絵本が光る絵となって、
ストーリーと共に展示されています。
『えんとつ町のプペル』は
煙に包まれていて空を見ることができない、
夢や希望を持つことがタブーとされる
「えんとつ町」を舞台にしたお話。
そんな絵本の一つずつの美しいシーンが
真っ暗な展示会場に浮かび上がって、
夜空の星のように見る者の心に光を灯します。
何よりも趣のある近代建築の図書館という環境を活かしながら、
限られたスペースの中で手作り感のある展示をされている事に感銘を受けました。
美術館や商業施設に行きづらい環境下では、
日常利用している施設にこのようなホッと一息つける場所があることがありがたいです。
映画化もされている『えんとつ町のプペル』。
緊急事態時のエンターテイメントが
不要不急とみなされない風潮の中、
暗闇に光をみつける為にも必要不可欠な作品となるやもしれません。
『えんとつ町のプペル 』光る絵本展 | |
場所 | 大阪府立中之島図書館 本館2階 レンタルスペース |
期間 | 2021年1月5日(火)〜1月31日(日) 9時〜18時 (最終受付17:30) 会期中無休 |
料金 | 500円 |
※開催内容は変更する場合がございます。 詳細は公式HPか施設へご確認をお願いします。 |