永遠に迷い込みたい森 – 「こども本の森 中之島」

自宅で過ごす時間が増えると
本を読む時間も増えます。

大阪市枚方市 T-SITEの蔦屋書店の本棚で本に囲まれる様

最近は電子書籍の利用をよく耳にしますが、
本の装丁物質としての書を手に取る感覚
本そのものに囲まれる空間が好きで、
書店図書館をあいも変わらず私はよく利用します。

§「こども本の森 中之島」

大阪の中之島には素敵な近代建築の中之島図書館がありますが、
その近くに2020年「こども本の森 中之島」という本の施設がオープンしました。

建築家の安藤忠雄さんが
建物の設計と寄附もされているとニュースにもなっていましたが、

こちらは厳密には図書館ではなく
こどもの為の「図書の施設」になるようです。
(現在、本の貸し出しはされていないようです。)

館内の様子は行ってみてのお楽しみですが…

公式ホームページで掲載されてるように、
子供が座って本を読めるような大階段があり、
隠れんぼができそうな仕掛けがたくさんありました。

そしてもちろん本も盛り沢山で、
ブックコーディネーターの手腕で選び抜かれた
約18000冊の本を所蔵する、
本を楽しむ為のエンターテイメント性があふれる場所でした。

映像やインスタレーションで物語を楽しむ場所もあります。
本を読むだけでなく体感できる施設です。

§ 12のテーマで息づく本と出会う

そしてこども向けと思いきや、大人も存分に楽しめます。

施設内は【12のテーマ】で本棚が分けられています。

化学、歴史、哲学、芸術などの分野ごとのゾーン分けは図書館でもありますが、

こちらでは
【人間が生まれてから、学び、働き、死ぬまで。】
を分かりやすい本で読むことができます。

一生をかけて通いたい場所です。

§ 自ら手に取ってお気に入りの本と出会う

2021年2月現在、
事前予約制で滞在時間は90分のようです。

その中でもたくさんの本と出会い、お気に入りを見つけられました。

  • 『発明絵本 インベンション!』
     アクセルドッペルト、ウエダノブユキ

  • 『ずぶぬれの木曜日』
     エドワード・ゴーリー

  • 『わたしのワンピース』
     にしまき かやこ

  • 『Olympia Le-Tan: The Story of O.L.T. 』
     オリンピア・ル・タン

  • 『Andy Warhol: Seven Illustrated Books 1952-1959 』
     Reuel Golden

  • 『100万回生きたねこ』
     佐野 洋子

  • 『かなしみがやってきたらきみは』
     エヴァ・イーランド

中には子供の頃に読んでいた絵本もあります。
電子書籍ではお目にかかれない仕掛け本もあります。
そして本屋さんではゆっくり読めないような、ビッグサイズのアートブックも!

ぜひ来館されたら探してみてください。

現在、
インターネットで情報を簡単に得られますが、
その情報は個人の為に選別されている気がします。

だからこそ何と出会うか分からない、
ワクワク感を持って足を運んで欲しい場所です。

本の迷宮で迷ってしまったら、
スタッフの方が近くにいて下さるので
すぐに相談できるのも検索エンジンとは違う温かみかもしれません。

安藤忠雄、サミュエル・ウルマン「青春」の青りんご

安藤忠雄、サミュエル・ウルマン「青春」の青りんご

この青リンゴ安藤忠雄さんが自身の建築と共に恒久的に設置する作品です。
「こども本の森」にも佇んでいます。

サミュエ・ウルマンの詩『YOUTH / 青春』をモチーフにされています。

未熟で酸っぱくとも 明日への希望に満ち溢れた 青リンゴの精神

by 安藤忠雄

と言う意味が込められているそうです。

理想を失うときに初めて老いはくる。

情熱を失うときに精神はしぼむ。

サミュエ・ウルマンYOUTH / 青春

と詩の中にはあります。


変化をよぎなくされている生活の影響から
理想と情熱を失いつつあるなら…

改めて自分の未熟さ、初心と向き合い
青リンゴ精神を大切にしたいと思いました。

   こども本の森 中之島
場所大阪市北区中之島1-1-28
午前9時30分~午後5時(月曜休館)
事前予約制
※詳細は公式HPか施設へご確認をお願いします。

このような素晴らしい施設を創り上げている
スタッフの皆様や携わっている方々。

創造力と意志、情熱と冒険心がないと実現しない取り組みです。
心の若さを失わない人たちの力に感動しました。

ウィルス対策を徹底しながら、
運営を維持してくださる関係者の方々に
感謝致します。



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