冬の終わりを締め括る絶品の蕎麦 – なにわ翁「牡蠣のそば」

毎年これを頂かなければ冬を越せない一品があります。

今年は緊急事態宣言で外食を控えていたので、
食べられないかと思いましたが春の始まりまで待っていてくれたようです。

なにわ翁 冬季限定「牡蠣のそば」を嗜む

「かきざるそば」二八の大盛り

大阪の西天満にひっそりと佇む手打ちそばのお店「なにわ翁」さん。

高橋邦弘さんという
蕎麦打ち名人の元で修行をされた、
店主さんが営まれるそば屋さんです。

厳選されたソバの実大阪天満宮の御神水を用いて打たれた手打ちそば。

「二八そば」大盛り(一枚半)

小麦粉を2割使用した「二八そば」は喉越しが良く、いくらでもすすれます。
蕎麦粉のみの「十割そば」もちぎれことなく風味を楽しめます。

「なにわ翁」さんは季節のお蕎麦の種類が豊富です。
厳選された素材から存分に季節の喜びを感じることができます。

特に冬季限定の「牡蠣そば」を毎年心待ちにしています。

かけの「かきそば」

体に染み込むお出汁と共にいただくお蕎麦とぷりぷりの牡蠣。
大根おろしと柚子から冬の醍醐味を感じます。

ざるの「かきざるそば」

濃いめのお汁にふっくら浮かぶ艶やかな牡蠣。
ネギの風味もたまりません。

細く均等な美しい蕎麦牡蠣に絡む様。
これを見ずして、すすらずして冬は締めくくれません。

「かけ」も「ざる」もどちらも楽しむのがおすすめです。
蕎麦、牡蠣、ネギにお出汁の味わいは食べ方で変容することに驚かされます。

蕎麦に欠かせない「蕎麦湯(湯桶)」と黒七味

蕎麦を食べ終わる頃合いを見て店員さんが

「湯桶(ゆとう)一本」

と厨房に声を掛けられると

ざるそばの楽しみ、締めの蕎麦湯が現れます。
(かけそばにはないのでお気をつけください)

湯桶とは蕎麦湯が入っているじょうろのような入れ物

美しい色の蕎麦湯

とろみのある蕎麦湯のお店も多いですが、
こちらはサラッとしていて飲みやすいです。
美味しい蕎麦湯は日本酒のように嗜めます。

黒胡麻が入った珍しい黒い七味、辛みより風味が立つ

「かきざるそば」のつゆ蕎麦湯と割って
「原了郭」さんの「黒七味」で味を整えると、
牡蠣の出汁が出たつゆを存分に味わうこともできます。
(調子に乗って塩分を取りすぎてしまいそう…)

この冬も無事に食すことができました。
春を迎えることができます。
ありがとうございました🙏

自宅で味わう「なにわ翁」の蕎麦

「なにわ翁」さんでは生そばそばの実を販売されています。(通販も有り)
緊急事態宣言下では大変助かりました。

(お出汁も付いています)

中々、お店のように茹でられませんが
この美しい生そばを愛でるだけでも心癒されました。

春限定「浅利そば」をお店で食べ逃したので
浅利の調理方法を教えていただいて自宅で作ってみました。

家で茹でると蕎麦湯も大量に飲み放題です。

今春はお店で「浅利そば」を頂けることを楽しみにしています。
(換気やパーテーション、感染症対策も整えられています。)

その他の季節の蕎麦はまた別の季節の小話で。



かしこ。



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