【Chikku Kolam:チックコーラム】
コーラムはインドに伝わる伝統文化で
手を使って米粉で文様を地面に描きます。
(タミル州やケララ州での呼び方だそう)
その中でも
点と点の間の迷宮を通り抜けるような
美しくも不思議なチックコーラム。
先生に習うことができたので、
早速チャレンジして描いてみました。
謎解きのような描き方のコーラムです。
まず、点の置き方が重要で
ここで9割が決まります。
手で米粉を大地に点で置くのが中々至難の技です。
そして、目の前に集中しながらも全体を見通す力が必要です。
線の通し方はまるで編み物のように
点と点の間を地道に通してゆきます。
描き上がった時の感動はひとしお。
今まで描いたコーラムの中でも
最長の1時間半かかりました。
集中力、忍耐力、体力、
全体を見通すバランス力。
あらゆる自分の能力が試されます。
コーラムを描くことは
全ての生き物の調和を願うことですが、
自分の力を調和の為に活かせるか
問い続ける修行のようでした。
清潔で綺麗な空間を保つ為に
お守りとしても描かれるチックコーラム。
私たちを流行病からお守りいただくよう
祈りを込めました。
おまけ
今年のツツジは早咲きですね。
以前は5月にツツジのコーラムを描きました。
こうして月日の流れと季節の変化を味わうのも
生命の調和を祈るコーラムの醍醐味かもしれません。
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